不完全なぷんぷんのブログ

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香りや気温は記憶に残る

香りや気温は記憶に残る

ジメジメしたこの季節になってくると

一人暮らしをし始めてからはなんの迷いもなく冷房をつけるようになった。

 

冷房の効いた部屋で、ゴロリと寝転がっていると

子供の頃、実家で過ごした記憶が思い起こされる。

 

将来はどんな大人になるんだろう。なんて考えながら

ちょっとカビっぽい匂いを嗅ぎながら寝転んでいた日々。

 

お気に入りのクッションに顔を埋めながら声を押し殺して泣いた日々。

 

もうあの頃の自分がなんであんなに泣いていたかは覚えていない。

でも、間違いなく苦しい時間もたくさんあったし

旅行に行く前日のようなワクワクした日々もたくさんあった。

 

少しずつ断片的に思い返して、最近は懐かしいなと思っているけれど

自分の子供たちがそういう経験をこれからしていくとなると

がんばれ!!と応援したくなるような、ちょっと不安なようなそんな気持ちになる。

 

我が家は、かなり母親が節約家で

なかなか、冷房をつけてくれなかった。

 

暑い日でも、扇風機で凌げばいいだろう。そんな考えの人で

何度冷房をつけてくれと頼んでもなかなかつけてもらえる機会がなかった。

 

だから、来客があったり

たまに母親も暑くてたまらない日なんかは冷房をつけてくれた。

 

冷房をつけると、ちょっとだけ埃っぽいような匂いとともに

スゥ〜っと、冷たい空気が流れて

とても心地よかった。

 

リビングのみ冷房をつけてくれるのだけれど

そこでテレビを見ながらくつろぐのは本当に最高だった。

 

別になんてことないただの冷房だけれど

今でも、冷房をつけてゴロンと横になったりすると

なんだかその時の感覚を思い出して

その当時考えていたことが記憶として蘇ってくるのだ。

 

いちごの香りのシャンプーとリンスを買ってもらったこと

次の日、それで髪を洗っていくだけなんだけど

とてもワクワクして、ちょっとイメチェンしたような気分になったこと。

 

まきまきタオル(バスタオルにゴムが入っていて、ボタンで止められるタイプ)をみんな持っている中、私は持っていなくて

おねだりを何度もして、ようやく買ってもらってそれを持ってプールへ行ったこと。

 

その当時はやっていた、ポーチのような超大きい筆箱を買ってもらったこと。

 

ハリーポッターの映画をナイトショーで見に行った時のワクワク。

 

旅行にみんなで出かけて、帰り大声で歌いながら

窓を全開に開けて風を浴びながら帰ってきたこと。

 

もちろん、超絶怒られることもあったし

嫌なことも多くあった。

今でも実家に帰ると険悪なムードになるから離れているくらいがちょうどいいのだろうなと思う。

 

我が家は、友人の家に比べると

なんでも物を買ってもらえるような家ではなかった。

だから、こっそりおばあちゃんのためている500円貯金箱から拝借して

文房具を買いに行ったりしたなあ・・・。

 

文房具が何より大好きで

サンリオのお店に通っては、色々な文房具を集めていた。

 

工作も好きだったから

ワクワクさんなんかを見ながら、実際に同じおもちゃを作ったり

 

自転車で友達と爆走して遠い街まで来てしまって

公衆電話から電話して迎えに来てもらったり・・・。

 

なぜか、冷房の空間にいると

夏の頃に経験したことがどんどん思い出される。

 

香りや気温など体験したものはやはり記憶に残りやすい。

 

あとは、やっぱり自由に冷房使える方が絶対に快適だし幸せなんだけど

冷房つけるだけで、どんどん思い出が蘇ってきたりするのは

やっぱり当時はものすごく、冷房を望んでいたんだなとも思い出される。笑

 

皆様には何かそういう記憶のトリガーになるものはありますか?