不完全なぷんぷんのブログ

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【アラサーの考察】ザ・ノンフィクション~塙山キャバレー物語~

ザ・ノンフィクションの塙山キャバレー物語を見てアラサーが思ったこと

ザ・ノンフィクションって最近は欠かさず見ているのですが

日曜の昼にダラダラしていると、ふと始まる壮絶な番組。

 

結構、後味がいいものだけではなく

見ていて、胸が苦しくなるような回も多いのですが

日曜に「あー明日も仕事しんどいな」みたいな時に見ると

頑張らないとな。人生みんな頑張ってるな。

みたいに、思わせてくれる番組ですよね。

 

そして、先週は2週にわたって

塙山キャバレー物語であった。

 

そこに出てくる女の人たちは

どこか、田舎の実家の周りにいる人たちにとても雰囲気が似ていて

なぜか引き込まれる雰囲気があった。

壮絶な経験をしてきている人で溢れている

まずは、ノンフィクションはいつも私に

壮絶な体験をどこか遠くの国の知らない人の話ではなく

日本の現実に起こっていることであるという現実を毎週リマインドしてくれるのだ。

 

80とか90歳の人の話を聞く事はあるだろうか。

私の祖母や祖父はまだ健在で

実家に帰るたびに話をしているのだが

ザ・ノンフィクションで出てきた人のように

世の中には壮絶な経験をしてきている人が溢れているのだ。

 

特に戦後の日本を生きてきた世代の話を聞くと

今からは想像もつかないくらい大変だろうなと感じる話が多い。

実際に親が戦争で死んでしまった、なんてそんな話を聞いても全然現実味を帯びていないし、売り飛ばされた。みたいな話を聞いてもどこの国の話だ?なんて

平和ボケしている私なんかはいつも考えていた。

 

もちろん同年代でも

壮絶な過去があり、虐待を受けていたり

苦しみながらも耐え抜いて生きている人がいる。

そんな当たり前のことを毎週思い出させてくれる番組である。

 

兎にも角にも今を生きている

塙山キャバレーの回では

いろいろな事情でそこで飲み屋を開いている人の話から

過去の出来事や、コロナ禍における考え方や苦悩なんかを放映していた。

 

番組の主題歌であるサンサーラが「生きて〜る生きている。」と歌うように

どんなに苦しい状況でも、大変なことが起こっても

とにかく今を生きているんだよな。と

ちょっと絶望にも近い感覚にさせられる。

 

カラオケをしていたり、飲んでいたり

楽しんでいる描写もあるけれど

お客さんがいなかったり、働くことができなくて

その気持ちを紛らわすかのように草むしりをしているような

誰にもどうすることもできない現実がありのままに近い感じで

映っているテレビから目を離すことがいつもできない。

 

「頑張っていれば、いつか必ずなんとかなる!」という

漠然とした気持ちだけで生きているアラサーのぷんぷんにとったら

とても心苦しいのだけれど

それが現実なのだ。

 

覚悟を決めている人はかっこいい

塙山キャバレーの方々は多分、あの場所を離れる事はないのだろうと感じる。

それは、あの場所が良くも悪くも大好きという気持ちと

覚悟のようなものが混じっているように聞こえた。

 

ここで、生き抜いてやるぞ!っていう

覚悟を持って生きている人は

結果がどうであれ、この先何が起こるかはもちろんわからないが

見ている人間に勇気を与えてくれる。

 

とってもかっこいいし

女性であることを誇りに感じられた。

 

「女性って、集団で群れて

悪口を言って盛り上がるよね。」と昔から私はよく耳にした。

その言葉を聞くたびに、自分はそういう女性にならないように

群れたりしないで、自立しよう。

そう思い込んで、学生時代はちょっと孤立したこともあったな。なんて思い出した。

 

女性のことが嫌いなわけではないのだけれど

女性の嫌なところ、みたいに言われる部分は自分自身から排除したいと思って

生きてきた。

 

だけども、覚悟を決めた女性は

どんな大企業の社長よりも、力強く見えたし

何にも負けてたまるもんか!というど根性が見えて本当にかっこよく、多分この先の人生で、私の尺度の一つになると確信した。

 

人を貶すことは簡単だけど、認め合うのはすごく美しい

生活保護を受けている男性が

ビールを飲んでいて、それを見た人が

働いていないのにビールを飲みやがってというような発言をしていた。

 

もっとマイルドに話していたし

最後には、まあ色々な人がいるよねって感じで本気で腹が立っているとは思えなかったけれど

人に対して正論や、こうするべき!っていう理論を持って

批判することは簡単である。

 

でも、その人に対して

「働きたいんだよ。働きたいのに働けないということは本当に惨めな気分になるんだよ」と話をしていて

人の気持ちを汲み取って、発言できることって素敵だな。と素直に思った。

 

その人がすごいなと思ったところはもう一つあって

その生活保護を受けている人が「死んでくれよ、と周りから言われたこともよくある」みたいに泣き言を言い始めようとしたときに

「そういう話は聞きたくないね」と拒否をした場面である。

 

普通、情に弱いというか

人に寄り添うって、そういう泣き言をどんどん聞いてあげたり

自分がサンドバックになって相手の不満の出口になったりそういうことを想像するのだが違ったのだ。

 

「泣き言を言っても、一瞬楽になるだけでまた家に帰って一人になったら今のことを思い出して辛くなるだろう。

解決策のない話を聞いてあげるのではなく楽しい話や次どうするかということに目を向けよう。」

という姿勢が表れているかのように見えて

すごく人間として羨ましいなと感じた。

 

また、塙山キャバレーのママたち同士も

状況は全然違うのだけれど、みんなで認め合って

助け合って生きていこう。という関係性があるように見えて

素敵だな、美しいなと思ったのだった。

 

ノンフィクションは、ここ半年くらいは欠かさず見ているのだが

毎回、いろいろ考えながら人々の顔や言葉に集中してみていると

なんだか自分がとてつもなくちっぽけに思える。

 

世の中にはすごい人も、自分より頑張っている人も

成功している人もたくさんいる。

 

その人たちの生き様を見せてもらって

自分の人生にどう活かせるか。っていうと大袈裟だけれど

そういう気持ちでこれからも見ていきたい。